金利の種類

住宅ローンの金利は大きく分けて3つの種類があります。まず金利が全期間変わらない固定金利、定められた期間で金利を見直すことができる変動金利、一定期間を固定金利で支払った後にその後の残りのローンを固定金利にするか変動金利にするか選べる固定金利選択型、上限金利特約付変動金利などがあります。

金利上昇のリスクヘッジに使える固定金利

まず固定金利の紹介です。大まかにこの固定金利も2種類に分かれています。全期間固定と段階金利型です。全期間固定は金利の上昇、下降に係わらず適用金利が完済まで変わりません。低金利のときに固定金利を利用すれば、完済まで低い金利で住宅ローン返済を行うことができます。また段階金利型では11年目や15年目などに一度金利が上昇するものです。途中で1度、金利上昇はあっても、金利の変更は1回だけなので住宅ローン返済の計画も立てやすいと言われています。ただし、金利が下降する時期に借りてしまうと最終的に金利負担が大きくなる可能性が高いというデメリットもあるようです。

金利の見直しができる変動金利

変動金利は年に2回ほど金利が見直されることが多いですが、多くの住宅ローン会社では5年間は返済額が固定されていることが多いようです。低金利の時期や金利が下降しているときには非常に得をする金利です。ただし返済額そのものが5年間変わらないことが多いので、急な金利上昇などでは元金に未収利息分が組み込まれて、元金そのものが増える可能性があるというデメリットがあるようです。上限金利特約というものを利用すると金利の見直しがあっても、契約時の上限を超えることはありません。最初に決めたとおりに返済額が変動するため、適用金利が上がってしまった場合は返済額が高くなってしまいます。変動金利よりは上限が定められている分、安心ですが、全体的な金利はやや高いと言われています。

金利の状況で選べる固定金利選択型

一定期間が固定金利での住宅ローン返済になりますが、固定期間が終了すると金利状況に応じて自分でその後の返済を固定金利で返済するか、変動金利で返済するかを選ぶことができます。固定期間を過ぎてしまえば、自分で金利の状況に応じて自由に選べることが最大のメリットです。▶住宅ローンのシュミレーション
ただし、金利の上昇が続いてしまった場合は最初から長期固定金利にするほうが圧倒的に金利は安くなる、または金利の下降が続くことで最初から変動金利にすることで金利が安くなるというように、金利の上昇、下降で左右されてしまうデメリットがあると言われています。

計画重視なら固定金利、少額の借り入れなら変動金利

住宅ローンの組み方や買う人の計画などによって金利の選び方は様々ですが、返済計画を明確に立てたいのであれば固定金利を、借入額が少なく、金利上昇によるデメリットを最小限に抑えられるのであれば変動金利を選んで、低い金利で返済するケースが多いようです。しかし固定金利で住宅ローンを組んで金利が当時よりも大幅に下がってしまうと、損してしまうので、繰り上げ返済などを行い低金利の住宅ローンへ借り換えを行うなどで対応できるようです。