住宅ローンと相続のお話

住宅ローンの返済途中に、契約者が死んでしまい、その物件を相続するとどうなるのでしょうか?もちろん、返済の途中に死ぬ、ということはめったにあることではありませんが、長い時間をかけて返済を行う住宅ローンの場合は、あり得ないことではありません。


◆住宅ローンの団体信用保険に加入している場合

住宅ローンには、一定の条件の病気になった場合や、死亡してしまった際に返済を代わりに行ってくれる住宅ローンの保険に加入していたかを確認しましょう。この保険にローン契約者が加入していれば、ローンの残りの金額は保険会社が負担することとなります。(参考記事⇒住宅ローンの諸経費)抵当権などもその際に抹消されます。死亡届を出してから、団信が受理されますので、早めに必要な書類をハウスメーカーなどに問い合わせて、提出するようにしましょう。


◆団信に加入していないと、ローンごと相続する

ほとんどの場合は、団信に加入し、死亡後にローンの支払い義務は生じませんが、加入していない場合は、ローンの残金ごと相続を行うこととなります。返済が終わっていないローンごと、相続を行う人が負担するということになります。この場合に住宅ローンの返済ができないと判断するのであれば、相続を放棄する必要があります。ローンも含めて相続を行う場合にも、法的な手続きが必要です。書類などを弁護士などに相談し、早急に相続手続きを行いましょう。