独身女性

<シングル女性Fさん夫婦の特徴>

・定年退職までは現在の仕事を続ければ、大きな変化はなく安定している。
・退職してから5年間は年金の受給がないため、収入のない期間ができる。
・年金受給が始まっても、収支は生活費が上回る。
・仕事を病気などで休んでしまった場合などへの備えも必要


<住宅に使える金額を計算する>
Fさんの場合
生涯年収 = 1億6,000万円
定年までの生活費 = 5,600万円
老後の生活費 = 4,000万円
子供の教育費 = 0円
住宅に使える金額 = 6,400万円


<シングル女性の特徴>

・収入を得る人が自分しかいないので、収入を将来的に増やすことは考えにくい
・定年退職以降も仕事をすることを前提にすると危険要素が大きい


<毎月の返済可能額を計算する>
毎月の返済可能額 = ( 収入 - 住宅費以外の支出 - 住宅維持費 - 貯蓄 ) ÷ 12カ月

Fさんの場合に置き換えると、
( 360万円 - 170万円 - 40万円 - 20万円 ) ÷ 12カ月 = 11万円


<借入可能金額を計算する>
毎月の返済額が11万円、金利3%、返済期間が30年の場合の借入可能金額は、約2,600万円


<購入予算を計算する>
購入予算 = ( 借入可能額 + 預貯金 + 親からの贈与 ) - ( 諸費用 + 半年分の生活費 )

Fさんの場合に置き換えると、
( 2,600万円 + 600万円 + 200万円 ) - ( 250万円 + 300万円 )  = 2,850万円


<検証>
最後に住宅に使える金額が1億2,500万円以下に収まるか、検証してみます。
生涯住宅経費総合計 = 住宅ローン総返済額 + 頭金 + 諸経費 + 住宅維持費 + 住宅修繕費

Fさんの場合に置き換えると、
3,800万円 + 270万円 + 230万円 + 1,700万円 + 400万円 = 6,400万円

生涯住宅にかかる経費は6,400万円なのに対して、住宅に充てられる金額も6,700万円なんで、ぎりぎり収まりました。