教育費がピークの家族

<教育がピークのBさんファミリーの特徴>
・3年後に次男も中学卒業、子どもが2人とも私立に通学となるので、長男が大学を卒業するまでの4年間が教育費のピーク
・長男が大学卒業後も、次男が大学進学の可能性があるため、あと3年は教育費がかかる
・2人が大学卒業し、教育費の支払いがなくなる年から60歳まで6年間なので収支に余裕が生まれるかも
・退職後、公的年金の支給が始まる65歳まで収入は0になる可能性
・公的年金支給が開始しても、年金支給額が生活費が追いつかない


<住宅に使える金額を計算する>
Bさんの場合
生涯年収 = 2億1,000万円
定年までの生活費 = 5,600万円
老後の生活費 = 7,100万円
子供の教育費 = 1,600万円
住宅に使える金額 = 6,700万円


<住宅にかける金額を増やす方法>
・生活費を節約することで、支出を減らす
・マイカーを持っている場合は、レンタカーとどちらが安く済むか見直す
・生命保険などの保険で無駄なものはないか
・定年退職後の数年間は働く、妻のパートなどで収入を増やすなど今後の生涯収入の増額を検討


<毎月の返済可能額を計算する>
毎月の返済可能額 = ( 収入 - 住宅費以外の支出 - 住宅維持費 - 貯蓄 ) ÷ 12カ月

Bさんの場合に置き換えると、
( 770万円 - 570万円 - 40万円 - 5万円 ) ÷ 12カ月 = 13万円


<借入可能金額を計算する>
毎月の返済額が13万円、金利2.5%、返済期間が20年の場合の借入可能金額は、約2,500万円


<購入予算を計算する>
購入予算 = ( 借入可能額 + 預貯金 + 親からの贈与 ) - ( 諸費用 + 半年分の生活費 )

Bさんの場合に置き換えると、
( 2,500万円 + 2,000万円 + 200万円 ) - ( 300万円 + 300万円 )  = 4,100万円


<検証>
最後に住宅に使える金額が6,700万円以下に収まるか、検証してみます。
生涯住宅経費総合計 = 住宅ローン総返済額 + 頭金 + 諸経費 + 住宅維持費 + 住宅修繕費

Bさんの場合に置き換えると、
3,000万円 + 1,600万円 + 300万円 + 1,400万円 + 300万円 = 6,600万円

生涯住宅にかかる経費は6,600万円なので、住宅に充てられる金額の6,700万円に無事収まりました。